精度

 

今回は、家具造りにおいて非常に大事な精度の話しです。ピンボケ写真で大変申し訳ないのですが・・・。写真のL版に定規をあてたもの。このスチール製の定規に入っている目盛りなんですが、定規の上に入っているラインが1mmのメモリ。下は0.5mmのメモリです。僕達はこれらより更に小さい数字を追っ掛けています。

 

 

家具造りは0.1mmという数字を追っ掛ける事があります。そして、その数字を守る事が大事な状況があります。定規の上の目盛りが1mmですから、0.1mmというのは上の目盛り10等分・・・。僕なんかは「0.1mmズレてるぞ」なんて言われても、「そんな目盛りどこにもねーじゃん!」となりますが、そこを目で判断出来るのが職人という人達で、LEONでは福原村中になるわけです。まあ実を言うと、そこまでの精度を求められる状況や加工は決まっていたりもします。決して少なくはないですが、全てでは無いといった感じ。

 

 

上の写真は座面取付前のベンチです。脚・幕板(まくいた)・貫(ぬき)といった部材ごとに加工し、後工程で組み付けます。これらの連結時に上記の0.1mm単位の精度を求められます。脚は縦に見えているもので、床に立つ部材です。そして脚から脚の橋渡しをしているのが幕板と貫。これってどうやってつながっているかご存知ですか?色んな工法がありますが、簡単なものだと釘やビスでつなげるもの。そしてLEONでは木組みという工法で組み、その工法に拘っています。何故木組みに拘るのかはまた別ログでご説明しますが・・・。木組みがどんなものかと言うと。

 

 

穴に棒を突っ込む。なんか文字にすると変態チックな事になってしまいますが(わざとじゃないんです)、この精度は非常に重要です。家具そのものの強度にも直結してくるからです。福原村中はこの作業を日々おこなっているワケです。ダメならやり直し。最悪は造り直しになる重要な工程です。普段は小学校2年生にも劣る常識や知識の少なさを披露しあっている二人ですが、実は凄い事を平気でやってのけたりしています。僕は本人達に直接凄いとは絶対言わないんですが。

 

今回は家具造りの精度の話しでした。今夜は雪が積もるようです。皆さん温かくして寝て下さいね。

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